カリスマ(漫画)の感想(ネタバレ含む) <新興宗教の怖さ>
お疲れ様です。
独身サラリーマンぽめです。
今回は「カリスマ」というマンガについて書いていきます。
この漫画で、人間の信仰心の強さと危うさを思い知らされました。
宗教は心の支えになって人を幸せにすることもできますが、
一方で狂わせることもできてしまいます。
それは金銭的なところから人間関係まで、まさに人生を狂わせます。
そんな宗教の悪い面を描いた漫画です。
今なら「まんが王国」で「じっくり試し読み」できたので、かなりのボリュームを無料で読めました。
では、簡単なあらすじは…
主人公は「岡崎平八郎」という小学生。
クラスでも明るく、ムードメーカー的な少年でした。
小学校で節分のイベントを行っていたある日、突然母親が鬼のような形相で教室に入ってきます。
そして、節分をしている息子を見るやいきなり平手打ち。
このとき母親は節分のことを「背教的」とか「不道徳」などと言い、日本は悪魔に支配されているとも言います。
この時点で完璧に普通の人じゃないですね(笑)
先生も止めに入りますが、母親は無視して平八郎を連れて帰ります。
更に家に戻っても、母親からの虐待は続きます…。
こんな母親ですが、実は以前は周囲からも美人で理想的な母親と評判でした。
しかし、祖母が重い病にかかったことをきっかけに新興宗教に心酔してしまいました。
その時から母親は、まるで別人になりました。
家事は全くせず、散らかり放題。
食事も宗教で肉が禁止されている為、豆と野菜のみ。まさに鳥のエサでした。
育ち盛りの男の子にこの食事はかなり酷ですね…。
家では、メシアという教祖へのお祈りばかり。
そんな母親を見かねて、父親は精神病院を探し出し入院させることにします。
しかし、クリスマスの夜に悲劇は起こります。
かつての母に戻ってほしい平八郎は、母にプレゼントと手書きの絵を渡します。
これが逆効果でした。
激怒した母は、平八郎を殺そうとしますが父親が止めに入ります。
ですが、包丁を持ち出した母に父は刺殺され、母も自害します。
そして、平八郎一人が生き残りました。
物語は数年後に移行していきます。
また以前のように新興宗教が誕生していました。
その名は「神の郷」。
なんとその教祖は平八郎でした。
外見が気持ち悪いおっさんに変貌していたので、最初は全く気づきませんでした(笑)
平八郎は自分が受けた苦しみを、ほかの人間にも受けさせようとしていました。
そして、洗脳して金を巻き上げたり、女性には体を捧げさせたり、時には邪魔な人間を殺害していました。
ある日、母親にそっくりな「城崎麗子」という女性が入信してきます。
かつての母親の愛情を求めて、なんとしてもこの麗子を手に入れたい平八郎。
しかし、麗子の家族は取り戻そうと必死に脱会させる方法を模索します。
物語は、この麗子をめぐって急展開していきます。
是非、続きは自身で確かめてみて下さい。
宗教は、時にその人の人生だけでなく、周りの人間も巻き込んで狂わせていきます。
以前は普通だった方が宗教にハマり、食事の誘いのはずがいつの間にか宗教勧誘の話になっていた。なんて話を私自信も何度か聞きました。
また、普通に接していたが実はあの人は〇〇会だった。なんてこともしばしば。
油断して知人にある宗教の批判を話したら、実はその知人は信者だったなんてことも現実にあり得るから怖いですね。
ただ、この漫画のように悪いカルトちっくな宗教ではなく、本当に人の心の支えになって、幸せを導いている宗教もたくさんありますし、信仰は自由です。
他人に迷惑をかけないで、本人が幸せなら問題ないですね。
何事もほどほどが大事だと思います。
試し読みなら、「まんが王国」がオススメです。
よかったら読んでみてください。