児童福祉司 一貫田逸子 ネタバレ 〈思わず目を反らしたくなるようなリアルに怖い話〉
お疲れ様です。
独身サラリーマンぽめです。
今日は「児童福祉司 一貫田逸子」というマンガの感想を書いていきます。
まず、本当にこんな虐待が起こっているのかと疑いたくなるような内容でした。
ですが実際にはこのマンガよりもひどいことが、私たちの知らないところで実際に起こっているんだなと思いました。
このマンガの内容はまだ現実に比べたらオブラートに包んだ表現なのかもしれません…。
子供が残飯を食べさせられている描写や、餓死した話、死んだような目をした表情など、過激な内容ですので読むときは閲覧注意です…。
また、私は「まんが王国」で読みましたが、実際の本は絶版になっているようです。
非常に考えさせられる内容ですので、是非中古でも電子書籍でも読まれることをオススメします。
「まんが王国」について解説ページは ↓
では、簡単なあらすじは
主人公の「一貫田(いっかんだ)」は、児童福祉士で仕事に情熱を持った、まじめな女性です。
実は、一貫田は幼いころに友達を虐待で一人亡くしていました。
そして、その時の自分が助けられなかった・なにもできなかったという思いで児童福祉士になることを決意しました。
第一話では、その友達「小夜(さよ)」ちゃんのこともでてきます。
個人的には、一話目の相談者より回想シーンの小夜ちゃんのほうがショッキングでしたので、そちらを書いていきます。
それはまだ一貫田が小学生の頃・・・
小夜ちゃんと一貫田は仲の良い友達でしたが、母親が再婚してから徐々に学校を休むようになります。
たまに学校にきてもどこか目がうつろで、ぼーっとしていることが増えた小夜ちゃん。
給食のパンを一貫田が小夜ちゃんの家に届けますが、どこか様子がおかしい雰囲気。
あきらかに小夜ちゃんが痩せこけて、目が死んでます。
小学生ながら疑問をもった一貫田は先生にも小夜ちゃんが不登校な理由を聞きますが、なにかを隠している様子。
そして、小夜ちゃんが一貫田の家に遊びに来た時に衝撃的な光景を目撃します。
小夜ちゃんが冷蔵庫の中から勝手に食材を食べていたのです。
そんな異変に一貫田、そして周りの大人も気づいていながら、なにもできない。
そんな日々が続いていたある日・・・
小夜ちゃんの家に警察と救急車が停まっているのを目撃します。
周りの静止を振り切って担架にかけられた毛布をどけると、そこには変わり果てた姿の、小夜ちゃんがいました。
そう、餓死していたのです。
なぜ給食のパンを届けてたのに餓死したのか。
小夜ちゃんの母親に聞くと、なんと届けていたはずのパンが全て出てきました。
届けていたはずのパンは、小夜ちゃんの口には入ってなかったのです。
※最終話で、もう一度小夜ちゃんの母親からこの時の状況の話があります。
再婚した旦那は、小夜ちゃんへの虐待・更には、全く食べ物を与えていませんでした。
そして、小夜ちゃんの母親も旦那には逆らえない状況でした。
母親もわが子を助けたいが、旦那が怖くてなにもできないもどかしさ。
そして、見殺しにしてしまった。
一話目から、かなりショッキングです。
読むときには気合を入れたから読まないと、思わずページをめくるのをためらってしまいます。
現実にこんなことが起こっているのかと、本当にこんな虐待をする人がいるのかと疑ってしまいますが、時々流れる衝撃的なニュースをみると納得せざるを得ないのかなと思います。
普段自分の生活ではこんな状況に遭遇はしないと、どこか非現実的な気分になりますが、実際にはすぐ隣の家でも起こっているかもしれない。
そのことに気づいたときに、自分は何ができるのか。
非常に考えさせられる内容でした。
また、この本のレビューを見ていると実際に虐待を受けた経験のある方の投稿もあって、リアルに起こっていることなのだと痛感します。(本当かはわかりませんが)
冒頭にも書きましたが、絶版の為、この本は電子書籍か中古のみで読むことができます。
ちなみに私は「まんが王国」で読みました。
今なら「じっくり試し読み」で、会員登録なしで、小夜ちゃんの部分が読めます。
中身を確認してから購入の判断ができるので、非常に便利ですよ。
良かったら、覗いてみてください。